伝統

岡南病院のご紹介

岡南病院の伝統について

岡南病院 院長

一般財団法人浅羽医学研究所は、1902年に熊谷省三教授が開院した『熊谷病院』を母体として1953年に設立され、附属岡南病院は1963年に開設されました。「より良い医療」を提供するために常に学び、その結果を医療現場へ還元するという伝統は熊谷病院に遡ります。複雑に変化する社会情勢に影響され、熊谷病院は生まれ変わり、脱皮を繰り返し、そこで培われた「より良い医療を提供する」という理念は附属岡南病院へと受け継がれました。病院の運営も院長主導型から多職種チーム合議制へと変わり、病院の組織を機能的に効率化することで患者・家族・地域社会のニーズに、より適切に応えられるよう努力してきました。

提供する医療の質を高めるためには、生涯教育や研究は不可欠です。臨床現場での仕事の結果をまとめることで、反省すべきことや改善できることに気付きます。気付いたことを参考文献で調べることで新しいアイディアが生まれ、研究課題が生じます。このような研究や学習の結果を臨床現場へ還元し、現場の仕事を改善してきました。また国際・国内学会参加、院外研修、奨学金制度などの支援により職員の専門知識と技術の向上を促進するよう努めてきました。

医学知識・医療技術の急速な進歩、医療保険制度の改革、情報のグローバル化などにより、時代の波は医療現場にも容赦なく押し寄せてきます。これからも汎く情報を収集・分析し、時代を先取りして職員全員で改革を計画・実行していきます。計画が頓挫したときは問題点を絞り、改善し、再挑戦します。計画が成功した暁には、職員全員が達成感を味わうことができます。このような達成感から次の改革へ挑戦する勇気と自信を得ることができます。次世代の職員の生涯研修目標は、世界で通用するグローバルな視点と英知を身につけることだと考えています。
急変する現代を生き残るために、我々は組織全体として時代の変化に対応することが必然的に求められます。「より良い医療」を提供するという理念を曲げることなく、組織改革を進めてゆく所存であります。
将来、海外へ移住する日本の若い人たちが増加すると同時に、海外から来日、就労し、老齢化した人々も増加することが予測されます。このように、故郷を見失った人々が、住み慣れた土地で安心して老後を過ごせるような地元密着型の施設を設け、心身ともに支援していく場を提供することが、海外生活が長かった私の役目のように思っています。

(財)浅羽医学研究所 附属 岡南病院院長 浅羽敬之